会長挨拶
会長挨拶 藤沼 宏彰
平成30年度より本会の会長職を仰せつかりました藤沼宏彰です。
私は長年にわたり生活習慣病の運動療法や健康増進のための運動指導に関わってまいりました。現在まで様々な運動を経験してきましたが、50歳を目前とした頃太極拳と出会いました。そして、これは生涯続けてゆける運動だと確信し、愛好会のお仲間に加えていただきました。
仕事柄健康と運動の関係に大きな関心を持っています。現役の頃愛好会の皆様にご協力いただき、太極拳の運動特性を調査したことがあります。ゆっくりとした動きにもかかわらず、24式の套路を実施した際の運動強度は速足歩きと同程度でした。これは健康増進の運動として最適な運動強度です。
また、上級者がしっかりと腰を落とし、深い姿勢で行った時にはより大きな運動量が得られ、浅い姿勢で行う初心者では負担の少ない運動となっていました。太極拳は実施する方の年齢や体力に合わせて行える運動と言えるでしょう。勿論、太極拳は単なる健康体操だけではありません。24式を20年近く行っていても指導を受けるたびに新たな課題が現れ、太極拳の奥深さを感じております。
健康で長生きするためには栄養や休養と共に、運動も重要な柱となります。
そして、運動は継続が大事であり、そのためには楽しく行えることが不可欠です。練習で仲間とのおしゃべりを楽しむ。心地よく汗を流すことを楽しむ。資格試験にチャレンジするため、あるいは太極拳の奥義を極めることを目指して修練を重ねる。会員の皆様がそれぞれの目的を持って太極拳を楽むことが出来る。皆様と一緒にそんな愛好会にしてゆきたいと思っております。これからも愛好会の発展にご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
*美術館巡りも私の趣味の一つです。昨年、オランダのマウリッツハイスで、フェルメールの真珠の耳飾りの少女に逢ってきました。旅をするにも健康と体力が必要です。人生を楽しむためにも太極拳を続けましょう。